ちょっとだけ不思議な昆虫の世界(3)

今回で2度目の引っ越しです。 さりげなく(Sally Genak)虫たちの不思議な世界を紹介しています。


この記事のタイトルを、「もうすぐ サンタクロースがやってくる」か
または「早く来すぎたサンタクロース」にするか迷ったのだが、
結局、前者の案にに落ち着いた。

・・・どっちにしても、昔の歌のタイトルのパクリ(=擬態!)。

北国では、10月になると暖房器具が必要になり、
もうすぐ、サンタクロースがやってくるかなと思っていたら、
いつものだんぶり池で、さりげなくサンタクロースに出会った。





                     





サンタクロース(?)
SK-3351b

2019年9月4日 だんぶり池・青森

まさに、テレビの子供向け番組に出てくる仮装したサンタクロース!!!

 ⇒実は、子供たちがまだ幼稚園に通っていた頃の話なのだが、
  当時は、サンタクロースが実在すると思っていたらしく、
  クリスマスの夜、興奮して眠れない子供たち(3人)に、
  「あれ! トナカイが引くソリの音が聞こえた!!」
  とか言って、翌朝プレゼントを枕元に置いていた。
  
  ・・・しかし、中学生になった頃の長女曰く、
  「サンタクロースはいないって知っていたけど、
  知らないふりをしていただけ!」だって!?







ひょっとして浦島太郎(?)
SK-3349b

2019年9月4日 だんぶり池・青森

もうひとつ、子供心にも絶対にありえないと思っていた話で、
竜宮城の乙姫様からもらった玉手箱を、さりげなく開けてしまった浦島太郎かも?!

普通に見かける近所のおじいさんのようでもあるし・・・







ツマグロオオヨコバイ(オオヨコバイ科)
SK-3350aa
2019年9月4日 だんぶり池・青森

正体は、ヨモギの葉裏にいた「病死したツマグロオオヨコバイ」で、
もちろん写真を細工したわけではない。

糸状菌(多分ボーベリア)感染個体で、白い綿毛のように見えるのは菌糸である。

 ⇒このように、体内から菌糸が出てくる場合には、
  関節などのクチクラが少ない部分からなので、
  真っ黒な目玉の部分を取り囲むようなるのだ。


この時期には、バッタの仲間が糸状菌に感染して死亡した個体がしばしば見られる。

【病死した虫たち①】
 ↓  ↓  ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141001/1/

(もちろん、サンタクロースにはなりません!!)






ツマグロオオヨコバイ(オオヨコバイ科)

SK-3349a
2019年9月4日 だんぶり池・青森

実際には、こんなイメージで発見したもので、パソコンで拡大して、
サンタクロースか浦島太郎かと思ったのだ。







ツマグロオオヨコバイ(オオヨコバイ科)
SK-3347a
2019年9月4日 だんぶり池・青森

このように、横から見ると、腹側一面に菌糸が出ているのが分かる。
子供には見せたくない、ちょっとだけ恐ろしい雰囲気だが・・・



それにしても、やっぱり「ちょっとだけ不思議な昆虫の世界」だ。








約2ヶ月に渡って,、隔日に記事にしてきたMMT(2019)シリーズも、
ついに、ブログネタがなくなって、今回が最後となります。





名前のとおり、全身が真っ黄色の小さなテントウムシがいる。

ただ、あまり個体数が多くないようで、私は初めての出会いだと思うが、
もしかして、小さすぎて見逃している可能性もあるのかもしれない。




キイロテントウ(テントウムシ科)
SK-2744a
2019年8月24日 西蔵王・山形

確かに、前翅には何の模様もなく、ただただ黄色である。

このテントウムシ、実はいろいろな特徴を持っているので、
順番に紹介していくが、大した特徴ではないのであしからず・・・






とりあえずは、テントウムシにしては、かなり小さな体なのだ。


キイロテントウ(テントウムシ科)

SK-2743a
2019年8月24日 西蔵王・山形

この写真で見ても、どんだけ小さいかが分かる。

具体的には、普通のナナホシテントウの体長は8mm前後なのだが、
キイロテントウはその半分ほどの4~5mm程度なのだ。
 
 ⇒体長が半分と言うことは、面積(見た目?)は1/4になるので、
  その分だけ、見つけにくいということになる・・・?








2番目の特徴は、食性が変わっているのだ。


キイロテントウ(テントウムシ科)
SK-2747a
2019年8月24日 西蔵王・山形

よく知られているように、テントウムシの仲間の食性は、
アブラムシなどを捕食する肉食性の種と、
植物の葉っぱを食べる食食性の種がいる。

しかし、何とキイロテントウは、成虫・幼虫ともに、
植物につくウドンコ病菌などの菌類を食べるのだ。

 ⇒この性質をうまく利用して、大量に飼育すれば、
  アブラムシやカイガラムシなどの農業害虫を捕食するテントウ類と同様に、
  生物農薬の可能性も検討されているようだ。









3番目の特徴は、迷信の多い虫でもある。


キイロテントウ(テントウムシ科)
SK-2746a
2019年8月24日 西蔵王・山形

もともとテントウムシは、幸福や恋愛などについて、縁起の良い虫として、
日本の各地で昔から言い伝えられている。

そのためか、結婚式などでもテントウムシを題材にした歌が人気である・・・昔(?)

 ⇒ただ、イラストや写真でみる限り、その多くは、
  ナミテントウやナナホシテントウのような赤い種類である。


そこで、このキイロテントウが別格として登場したようだ。

実は、このキイロテントウを見かけると、その人に、
より大きな幸せが訪れると言われている。

赤いテントウよりも、キイロテントウはもっと幸運なのだ。

 ⇒地方によっては、キイロテントウを家の中で見かけたり、
  体に止まったりしたときに、例えば宝くじに当たったとか、
  大きな幸運が訪れたという実話もあるようだ。
  





キイロテントウ(テントウムシ科)
SK-2745a
2019年8月24日 西蔵王・山形

かなり近づいてみたのだが、逃げる気配はなかった。
残念ながら、体に止まってくれることもなかった。







というわけで、キイロテントウは出会ったらラッキー!なのだが、
実は、よく似たやつもいるので、「ご利益がない!!」と思ったら別種を疑う?


ナミテントウ無紋型(テントウムシ科)
SG-8714a
2014年10月24日 玉川ダム・秋田

微妙に黄色のテントウムシをダムサイトで見つけたので、
「今日は良いことがある!」
と、一瞬思ったのだが、胸部の模様が違っていた。


こんなときは、車の運転を慎重に!!




初見の虫たちに出会うと、できる限り様々なアングルで写真を撮っておく。

およその仲間(目や科)が分かれば、帰宅後にネット検索をすると、
微妙な種を除いて、比較的簡単に種名が判明する。

 ⇒ところが、今回も初見の蛾は、科レベルでの予想(!)が、
  悉く(ことごとく)外れた。




????
SK-3168a
2019年8月20日 松本市・長野

梓川の堤防沿いにある雑草地で、見慣れない小さな蛾に出会った。
黄色と黒の良く目立つ模様が、阪神タイガーズのようだ(多分?)。

とりあえず何枚か写真を撮って、帰宅後にネットで名前を調べたが、
いつものように、およその仲間(科!)の予測ができなかった。

 ⇒最初は、ハマキガ科から調べたが、該当する種はなかったし、
  その他の小蛾類、シャクガ科やヒトリガ科まで検索したのだが・・・








キマダラコヤガ(ヤガ科)
SK-3170a
2019年8月20日 松本市・長野

加齢とともに、すぐに諦めてしまう若いときの癖(?)が出て、
いつものように、さりげなく友人K氏に写真をメールで送った。

すぐに、ヤガ科のキマダラコヤガであるとの返信が届いた。


・・・ヤガ科だって!?!?






キマダラコヤガ(ヤガ科)
SK-3174a
2019年8月20日 松本市・長野

常夜灯でも、ナイターでも見かけたことがなかった昼間飛ぶ蛾で、
まさか、ヤガ科だったとは・・・!!!

 ⇒K氏も昼間、河川敷で見かけたことがあるとのことなので、
  明らかな昼行性の蛾なのだろう。
  ただ、灯火採集で飛来した例もあるようだ。








キマダラコヤガ(ヤガ科)
SK-3177a
2019年8月20日 松本市・長野

ネット検索すると、全国に分布するが、産地は局所的であり、
例によって(表現は適当かどうか?)激減中の模様とのことだった。

 ⇒拡大して、このアングルから見れば、
  ヤガ科だと言われても、納得(?)できる。







キマダラコヤガ(ヤガ科)
SK-3176a
2019年8月20日 松本市・長野

幼虫の食草は、微妙な有毒成分を含むヒルガオ科植物とされており、
この黄色と黒色の色彩パターンは、明らかな警戒色である。

 ⇒葉っぱの表面の目立つ場所に静止していることが多いのに、  
  不味成分を学習した野鳥類は、この色彩パターンを覚えていて、
  2度と食べることないとされる。






この色彩パターンの蛾が別にいたような気がしていたが、
すぐにキンモンガが頭に浮かんだ。


キンモンガ(アゲハモドキ科)
SK-0277a
2018年5月14日 赤城山山麓・群馬

同じアゲハモドキ科のアゲハモドキは、有毒のジャコウアゲハにそっくりで、
一般的な考えとして、ベイツ型擬態とされている。

キンモンガは、キマダラコヤガに擬態しているのだろうか?





ハグロトンボという翅が真っ黒で、チョウのようにヒラヒラ飛ぶトンボがいる。

他種には見られないような、独特な雰囲気を持つトンボのため、
地方によって、カミサマトンボ、ゴクラクトンボ、ホトケトンボなどと、
ちょっとだけ神がかった(?)名前で呼ばれているようだ。

 ⇒さらには、お盆前に日陰の庭に飛んでくるので
  ユウレイトンボという名前で呼ぶ地方もある。

このように、昔は日本各地に普通に分布するトンボだった。
しかし、個人的な感想であるが、最近あまり見かけなくなったような気がする。





ハグロトンボ(カワトンボ科)
SK-3256a
2019年8月11日 七ツ洞公園・茨城

MMT中に必ず立ち寄る茨城県の公園では、毎年のように、
異常発生とも思えるほどの雰囲気で、飛び回っている。

遊歩道をゆっくり歩いていくと、足元から次から次へと、
ヒラヒラと飛び立って、まるでハンミョウのように、
数メートル先の葉っぱに静止する。

 ⇒この公園では、いつも同じような経験をするので、
  ハグロトンボの生息環境に最適な条件が揃っているのだろう。







なかなか写真を撮るのは難しいのだが・・・


ハグロトンボ(カワトンボ科)
SH-4865a
2016年7月18日 七ツ洞公園・茨城

これは、3年前に同じ場所で撮った写真で、
赤丸の中に、4個体が同時に写っている。

 ⇒毎年、この写真と同じような雰囲気で、集団が見られるのだ。






ハグロトンボ雄(カワトンボ科)
SK-3263a
2019年8月21日 七ツ洞公園・茨城

どこかに留まって羽根を休める際も、チョウのように羽根を立てた状態で、
四枚の羽根を重ねて閉じるという特徴がある。

 ⇒雄は体色が全体的に黒く緑色の金属光沢があるのに対し、
  次の写真の雌は、腹部は黒褐色である。







ハグロトンボ雌(カワトンボ科)
SK-3257a
2019年8月11日 七ツ洞公園・茨城

ネット情報では、主に平地から低山地のヨシなどの挺水植物や、
エビモ、バイカモなどの沈水植物などが茂る緩やかな流れに生息する。

 ⇒しかし、奇麗な水の流れと日陰を好む性質なので、
  好適な環境が減って、各地で数が少なくなったようだ。
  もちろん、この場所は例外なのかもしれない。








ハグロトンボ(カワトンボ科)
SK-3261a
2019年8月21日 七ツ洞公園・茨城

このように、真っ黒な4枚の翅を、バラバラに立てて静止することも多い。

 ⇒この雰囲気が、ユウレイトンボと呼ばれる原因かも・・・


以前、この公園でムカシヤンマを見つけて、ショックを受けたのを思い出す。

【ちょっと不思議① こんなところにムカシヤンマ】
    ↓   ↓   ↓
 http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2016-0602





今回は、ネット上の多くの写真と、色彩が全く異なるハバチの幼虫。

あるサイトでは、うすい黄灰色の幼虫としてチャイロハバチを紹介しており、
その横の写真の鮮やかなオレンジ色の幼虫を、未同定種としていた。

・・・という理由で、私も撮影から同定まで1か月ほど経過してしまった。




???
SK-3329a
2019年8月8日 東海村・茨城

いつもの都市型公園で、鮮やかなオレンジ色のイモムシに出会った。

植物は、ヘクソカズラ(アカネ科)という恐ろしい名前が付けられており、
葉っぱに悪臭があるので、この名が付いたのだろう・・・(多分?)

 ⇒華憐な花からか、サオトメ(早乙女)カズラと呼ぶこともある。





???
SK-3327a
2019年8月8日 東海村・茨城

最初は蛾の幼虫だと思ったが、腹脚が多過ぎるので、ハバチ類の幼虫だ!!

しかし、冒頭に書いたように、この鮮やかなオレンジ色の幼虫の写真が、
ネット検索しても、なかなか見つからなかった。

 ⇒過去に、他の虫(特に幼虫!)で、同じような経験を何度もしているので、
  体色や模様の変異の可能性も含めて、検索したのだが・・・
  



そして、ひょんなことから、「あれ!これだ!!」という感じで、
全く偶然に、チャイロハバチ幼虫のネット写真を見つけたのだ。


チャイロハバチ幼虫(ハバチ科)
SK-3320a
2019年8月8日 東海村・茨城

全く味気ない名前で、もちろん成虫の体色に由来する和名なのだろうが、
幼虫は、このように鮮やかなオレンジ色(の場合もある!)なのだ。

 ⇒このブログで何度も紹介したハイイロセダカモクメも、
  成虫の特徴から名づけられたようだが、せっかくのミラクル擬態も、
  kの名前では、ちょっとだけ「???」な気がする。

  【ヒマを見つけて擬態の話《3》 隠蔽的擬態のあれやこれやの話】
     ↓   ↓   ↓
   http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2018-0113






チャイロハバチ幼虫(ハバチ科)
SK-3319a
2019年8月8日 東海村・茨城

最初の写真に2匹写っているが、周辺で5匹の幼虫が確認できた。
だから、私は初見なのだが、そんなに珍しい種ではなさそうだ。




ん!  よく見ると・・・


チャイロハバチ幼虫(ハバチ科)
SK-3326a
2019年8月8日 東海村・茨城

この食痕の形状(!)は、私がここ5年ほどずっと探し求めていたものだ。

しかも、製造主も存在する!!





チャイロハバチ幼虫(ハバチ科)
SK-3326aa
2019年8月8日 東海村・茨城

ただ、残念ながら、植物が違う!!  ササの針葉ではない。

【ササの葉の一列穴(改訂)】
  ↓   ↓   ↓
http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2019-09-28.html


きっと、ササの針葉も、こんなイメージで食べられているのかな??

 ⇒普段は、ササの葉っぱを普通に食べている幼虫が、
  何らかのキッカケで針葉を登って、その途中で、
  柔らかくておいしそうなので(?)、ちょっとだけ齧ってみる!
  ・・・そんなことがあるのかもしれない。





ちなみに、成虫はどこにでもいそうな茶色のハバチ!


チャイロハバチ成虫(ハバチ科)
SK-3331a
2010年6月15日 だんぶり池・青森

林道を歩いていれば、普通に見つかるカメラの被写体になりそうもないハバチだ。

この写真は、パソコンのハバチフォルダーから見つけた写真で、
当時は、こんな鮮やかな色の幼虫の親とは、思ってもいなかった。



・・・ササの葉の一列穴の製造主は、ハバチ類の幼虫も候補なのか・・・?



このページのトップヘ