ちょっとだけ不思議な昆虫の世界(3)

今回で2度目の引っ越しです。 さりげなく(Sally Genak)虫たちの不思議な世界を紹介しています。

2017年10月

無理やり続けた「衝撃シーズ」も10回目となり、
ようやく完結(?)するが、その衝撃の内容が、
今回に限り、まだ不確定なのだが・・・?



長野県の安曇野で、アオクサカメムシの幼虫に出会った。
北国では、少なくとも私はまだ見たことはないカメムシだ。

 ⇒昔住んでいた徳島では、害虫とされ、
  普通に自宅の庭にもいたのだが、
  今回は、約10年ぶりの出会いだった。





多分アオクサカメムシ幼虫(カメムシ科)
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2017年9月15日 安曇野・長野

東北で普通のエゾアオアカメムシ幼虫とは全く異なる複雑な模様は、
久しぶりということもあって、ちょっとだけ感動した・・・(衝撃ではない?)

 ⇒当然のこととして、写真を撮影しているときには、
  この子たちが「アオクサカメムシ幼虫」であることを確信していた。







多分アオクサカメムシ幼虫(カメムシ科)
イメージ 3
2017年9月15日 安曇野・長野

ただし、私の知る限り、アオクサカメムシの幼虫は、
最近北上を続けている近縁種のミナミアオカメムシ幼虫とは、
幼虫時代に識別できないはずだ。

しかも、ネット情報によると、ミナミアオカメムシの場合は、
少なくとも積雪地域では越冬できないとされており、
発見場所の長野県の安曇野は、冬季には雪で覆われる。

 ⇒写真タイトルには「多分」を付けたのだが、
  この子たちは、アオクサカメムシで間違いない・・・はずだった?









・・・ん!?  




多分アオクサカメムシ幼虫(カメムシ科)
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2017年9月15日 安曇野・長野

右から2番目の幼虫、腹部の裏面が写っているのだが、
中央部分にある黒い四角の列が気になる!!!
一番右側の幼虫にも、かすかに黒い列がぼんやりと見える。

 ⇒ネット上で見られるカメムシ類の幼虫の写真は、
  ほとんど(99%)が背面から撮ったものなので、
  この四角い黒斑に言及することはない。







もしかしたら???
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2017年9月15日 安曇野・長野

この写真で、腹部裏面の四角い黒斑の列がハッキリ分かる。

あるネット情報によると、腹部裏面は、
アオクサカメムシ幼虫がほぼ緑一色なのに対し、
ミナミアオカメムシ幼虫の場合は、中央部分に、
明瞭な黒色部が一列に並んでいるとされているのだ。

 ⇒ただ、当該ページの著者は、比較個体が少ないため、
  この違いが個体変異ではなく、全ての幼虫に通用するかどうか、
  現時点ではまだ分からないと記述しているのだが・・・






・・・と言うことは???!!!



ミナミアオカメムシ幼虫???
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2017年9月15日 安曇野・長野

もしかしたらこの子たちは、アオクサカメムシではなく、
ミナミアオカメムシの幼虫である可能性も出てきたのだ。

しかし、ここは積雪地帯である・・・



念のため、ミナミアオカメムシの北限を、もう一度ネットで調べてみた。

数なくとも、私が本格的に(?)カメムシ採集を始めたころは、
ミナミアオカメムシは、九州や四国をその分布北限とされていたが、
2010年以降には、千葉や東京でも幼虫が見られるようになった。

 ⇒最も分かりやすい資料では、ミナミアオカメムシの分布北限は、
  最寒月の平均気温5℃の等温線であるとされていて、
  それ以下の気温の地域では、越冬できないことが分かっている。



というわけで、この子たちがアオクサカメムシ幼虫なのか、
あるいは「衝撃のミナミアオカメムシ幼虫」なのかは、
少なくとも、現時点では確認することはできない。


来年も同じ場所を訪れて、是非とも成虫に出会ってみたい。





10月になってから開始した「衝撃シリーズ」も、
今回で9回目になり、さすがにそのインパクトは、
ちょっとだけ希薄になってきている・・・?






シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)
イメージ 3
2017年9月22日 座頭石・青森

いつもの座頭石の林道を、カメラ片手に歩いていると、
多分ヤブマメの仲間の種子に枯れ葉が引っ掛かっているような、
あまり見かけないイモムシに出会った。


・・・しかも、別の葉っぱ(右側)に2匹目?







シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)

イメージ 22017年9月22日 座頭石・青森

写真をよく見ると、左側は明らかにイモムシであるが、
右側に写っている同じような雰囲気のものは、
実は、こちらは本物の枯れ葉なのだ・・・(軽い衝撃?)






シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)
イメージ 4
2017年9月22日 座頭石・青森

すぐ近くのオトコエシの花にもいた。

やっぱり、枯れ葉が花に引っ掛かっているように見える。

 ⇒しかし、花を食べている様子は全くない。
  何故、目立ちやすい花の上にいるのか?







シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)
イメージ 5
2017年9月22日 座頭石・青森

少し見ていると歩き出したが、
ようやくイモムシらしくなってきた。

この褐色のイモムシが、シラホシヨトウ幼虫であることを、
実は、なかなか写真同定することができなかった【注】


シラホシヨトウ幼虫の基本体色は、緑色系なのだが、
秋になると枯れ葉のような褐色系になる可能性もあるのかも????








シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)
イメージ 6
2017年9月25日 浄仙寺・青森

別の場所では、シダの葉っぱにも、枯れ葉が・・・

葉っぱ蛾水平に広がるオシダには、
枯れ葉が乗っていることがよくあるのだ。

 ⇒しかし、中央に見える枯れ葉は、
  やはり、シラホシヨトウの幼虫なのだ。
  前のオトコエシの花とは違って、
  この子は、間違いなくシダの葉を食べている。


よく似た種類に、アトジロシラホシヨトウがいるが、
こちらは、終齢幼虫が7月に見られるようだ。

 ⇒シラホシヨトウは年1化の発生で、7月頃に羽化し、
  その後10月まで幼虫が見られ、土中で蛹化し越冬する。
  





シラホシヨトウ幼虫(ヤガ科)
イメージ 1
2017年9月25日 浄仙寺・青森

ネット情報では、幼虫の食草はヤナギ科、ウツギ科、
マメ科などが知られているが、何故かシダも食べるようだ。

 ⇒こんな雰囲気で、シダを食べるイモムシは、
  あまり見ることはないと思う・・・(微妙な衝撃?)

  有名なのは、マダラツマキリヨトウの幼虫・・・?




・・・というわけで、

夏には緑色っぽい体色のシラホシヨトウ幼虫も、
秋の枯れ葉のシーズに見かける場合には、
茶色ベースの個体が多いという現象でした。




【注】私がよく利用させてもらっているネット上の幼虫図鑑では、
  イモムシ状の幼虫の場合には、最初に大まかな色で分類して、
  そなジャンルには、各種数枚ずつの写真が掲載されている。

  しかし、淡色から褐色系のイモムシのジャンル写真には、
  似たような種が掲載されていなかったのだ。

  ⇒念のため緑色系統のイモムシを検索してみると、
   ようやくシラホシヨトウの幼虫であることが判明したのだ。






弘前市内では、成虫をたまに見かけるのだが、
これまで、トホシテントウの幼虫には、
葉っぱの上で、出会ったことがなかった。

 ⇒その姿は異様で、黄色の体に黒い棘が沢山ある幼虫だ。
  もちろん、他のテントウムシ類の幼虫にはないような、
  一種独特の雰囲気があり、ちょっとだけ衝撃を受ける・・・(無理やり?)






トホシテントウ幼虫(テントウムシ科)
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2017年9月22日 座頭石・青森

最初の発見時はこんな感じで、緑色の葉っぱの表面に、
さりげなく、しかも威風堂々(?)と静止していた、

 ⇒トホシテントウの幼虫だとすぐに分かったが、
  私は、葉っぱの上では初見である。








トホシテントウ幼虫(テントウムシ科)
イメージ 1
2017年9月22日 座頭石・青森

背面全体に枝分かれした黒い棘で覆われており、
写真で見る限り、約30本くらいまで数えられるが、
おそらくそれ以上の数だろう。

少なくとも、見た目は怖ろしく、触ってみるには勇気がいる。
  
 ⇒しかし実際には、このトゲには有毒成分はなく、
  見かけほど危険な虫ではない。







トホシテントウ幼虫(テントウムシ科)
イメージ 3
2017年9月22日 座頭石・青森

また、トホシテントウは肉食ではなく、幼虫と成虫共に、
ウリ科のアマチャズルやカラスウリなどの葉を食べるが、
それらは、微妙な有毒植物でもなさそうである。





いずれにしても、このような見た目だけの(!)トゲトゲは、
野鳥類やトカゲ・カエルなどの大型の捕食者に対しては、
一瞬は攻撃を躊躇するかもしれにが、幼虫は飛んで逃げることはないので、
見た目ほど防御効果はないのかもしれない。

ただ、カエルやトカゲ類は、物理的に食べなさそうで、
物理的な防御効果が期待できるのかもしれない【注1】

【虫たちの生き残り戦略? 物理的な防御法】
  ↓  ↓  ↓
http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2017-0525








越冬中のトホシテントウ幼虫とムナビロオオキスイ
イメージ 4
2011年1月15日 渡良瀬遊水地・埼玉

多くのテントウムシの種類は、成虫越冬なのだが、
何故かトホシテントウは、幼虫で越冬する【注2】

これは、倒木の樹皮をはがして、撮影したものだが、
トゲトゲがあっても、隙間に入り込んでいる・・・?

 ⇒弘前市内では、冬場はすべて雪の中なので、
  観察することはできないが、この写真は、
  雪のない関東で撮った越冬風景である。


【訂正20171024】
当初ヨツボシオオキスイとしていましたが、友人K氏からの連絡で、
上の写真はムナビロオオキスイのご同定であることが判明しましたので、
タイトルを修正しました。





トホシテントウ成虫(テントウムシ科)
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2017年6月26日 座頭石・青森

晩秋のダムサイトには、越冬前の沢山の虫たちが集まってくる。

 ⇒カメムシ類やテントウムシ類が有名だが、
  トホシテントウの成虫は、見かけたことがない。


ただ、ネット情報では、成虫でも越冬するようで、
場合によっては、越冬場所で、幼虫と成虫を、
同時に観察できるとされる。
 
 




【注1】よく似た状況なのが、ルリタテハの幼虫だ。
     サルトリイバラやホトトギス類などを食べるが、
     特に有毒植物と言われる種類ではないようだ。

     ルリタテハ幼虫(タテハチョウ科)
     イメージ 6
     2013年9月22日 ひたちなか市・茨城


【注2】ネット情報では、大阪・京都・東京・札幌に生息する本種は、
    多くが1化性で、通常の越冬態は老熟幼虫である。

    有効積算温量からは年2化が、十分可能であるにもかかわらず、
    成虫の夏休眠によって、年1化の生活史を維持しているとされる。
    ただ、一部は、成虫態で2度目の冬を越すことが確認されている。

    






数件の公式行事(?)のため、車で関東方面に移動中、
さりげなく立ち寄った山形県の西蔵王公園で、
1本のヌルデの木に、3種類(4種類?)の虫えいを見つけた。

もう少し詳細に検討してから、記事にしたかったのだが、
この度の「衝撃シーリーズ」の誘惑に負けて、
不完全なまま(いつもどおり?)の掲載になってしまった。





とりあえず、ヌルデで見つけた3種類の虫えいから・・・


ヌルデハベニサンゴフシ(ヤノハナフシアブラムシ)
イメージ 1
2017年9月9日 西蔵王・山形

ヌルデの葉にできるサンゴ状に枝分かれした有名な虫えいで、
分かりやすく記述すると、「ヌルデ・ハ・ベニサンゴ・フシ」となる。

形成者は、ヤノハナフシアブラムシ Nurudea yanoniella とされる。







ヌルデミミフシ(ヌルデシロアブラムシ)
イメージ 2
2017年9月9日 西蔵王・山形

ヌルデの葉にできる人間の耳のような虫えいで、
形成者は、ヌルデシロアブラムシ Schlechtendalia chinensis とされる。

ネット情報では、「~~フシ」という名前をつける元となった虫えいで、
タンニンの含有量が50%以上と多く、この乾燥品は五倍子といわれ、
インクや草木染め、昔はお歯黒などの染料に使用されていた。







ヌルデハイボケフシ(ヌルデフシダニ)
イメージ 6
2017年9月9日 西蔵王・山形

ヌルデの葉っぱの表面に形成される虫えいで、
形成者は、ヌルデフシダニ Aculops chinonei とされる。

多少とも不気味な雰囲気で葉表が無数に膨らみ、
葉裏はへこんで白い毛が密生し、その中にダニがいる。







ここで、最初の軽い衝撃?


3種類のヌルデの虫えいの同時撮影
イメージ 3
2017年9月9日 西蔵王・山形

上記3種類の虫えいが、1本のヌルデの木に近接して存在した。

左側にヌルデミミフシ、右側にヌルデハベニサンゴフシ
そして、その周り一面にヌルデハイボケフシが写っている。

 ⇒私自身は、2度目の経験なのだが、
  こんな光景は、おそらく珍しいことだと思う。







続いて、もう一つの衝撃??


ヌルデの虫えい(ベニサンゴフシではない?)
イメージ 4
2017年9月9日 西蔵王・山形

ちょっとだけ不思議なことに、赤くないサンゴフシも同時に見られた。

図書館の「虫えい図鑑」によると、ヌルデにできるサンゴ状の虫えいは、
ヤノハナフシアブラムシのヌルデハベニサンゴフシの他に、
ハナフシアブラムシによるヌルデハサンゴフシがある【注】

虫えい名だけから推察すると、サンゴの色が
紅色と緑色の違いのようだが、図鑑には写真の掲載はない。

 ⇒ただ、私の全くの印象だけなのだが、
  ベニサンゴフシとミミフシのいずれの場合も、
  直射日光に当たる部分が赤くなっており、
  木陰にある部位や裏側は緑白色のままのような気がする。
 
 
ネット検索すると、情報が多少混乱しているようで、
ベニサンゴフシは葉軸に形成され、
サンゴフシは枝の先端にできるとされる。

その一方で、翼葉に作られるのがベニサンゴフシで、
葉軸に作られるのがサンゴフシというブログ記事もある。

しかも、この2種は、見た目の色の違いでは識別できないようで、
一体何故、「ベニ~~」とわざわざ付けたのか不思議である。

 ⇒もちろん確実なのは、中にいるアブラムシの種類を、
  同定する(分類学者が!!)ことなのだろうが・・・






そして、最後の衝撃!!

上記写真の撮影日から10日後、弘前への帰り道、
多少遠回りをして、西蔵王公園に再び立ち寄ってみた。


ヌルデの虫えい
イメージ 5
2017年9月19日 西蔵王・山形

10日前とは、ほとんど変化がないように見えたが、
新たに、サンゴフシとミミフシの中間のような虫えいを発見した。

しかも、葉裏にあるためか、ほとんど赤色の部分はない。

 ⇒どちらかと言うと、上のかたまりがサンゴフシ、
  下のかたまりがミミフシのような雰囲気だが・・・


さらに、話がさらにややこしくなるのだが、前述の「虫えい図鑑」によると、
見た目が、ヌルデミミフシに酷似するヌルデハイボフシが知られており、
ヌルデイボフシアブラムシ Nurudea ibofushi  によって形成されるとのこと。

上の写真が、そのどちらかになる可能性も捨てきれない(?)


 ⇒それにしても、ややこしい・・・
  ミミフシに見た目が酷似するイボフシなんて!!


・・・というわけで、もしかしたら「かなりの衝撃」

1本のヌルデの木に5種類の虫えい!!!






【注】虫えい素人の私が感じるのは、同じヌルデの木に、
   少なくとも4種のアブラムシの寄生によって、
   姿かたちが異なる2(4?)種類の「虫えい」ができるのかは、
   やはり、ちょっとだけ不思議である。

   ただ単に、形成される植物の部位(翼葉か葉軸)によって、
   見た目が異なる「虫えい」になるだけなのか・・・①

   それとも、種の異なるアブラムシの寄生に反応して、
   植物側が作る植物ホルモン(?)の種類が異なるのか・・・②

   形成初期は、葉っぱが膨らむだけで、
   その後のアブラムシの定着状況が異なると、
   見た目が違った「虫えい」になるだけの話なのか・・・③
   
   今の状態では、アブラムシの種類が異なると、
   虫えいの形状が微妙に異なるとされている(②)ようなのだが、
   個人的には③であってほしい気がする。

   もちろん、ネットには掲載されていない(多分?)だけで、、
   すでに多くの研究機関で解明済みのことなのかもしれない。








晩秋の快晴の日のダムサイトには、成虫越冬する虫たち、
特にカメムシやテントウムシが、沢山集まってくる。

しかし、今回出会った小さなセミは、衝撃だった。

 ⇒まさか! この時期に!! しかもダムサイトで!!!


おそらく、普通はあり得ない状況なのだと思う。




チッチゼミ(セミ科)
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2017年10月9日 浅瀬石ダム・青森

最初は、発育不良のアブラゼミに見えたのだが、
翅が透明だし、それにしても小さすぎる

すぐに、「これがチッチゼミか?!」と気づいた。

 ⇒まさか、初めての出会いがダムサイトとは・・・・!!







チッチゼミ(セミ科)
イメージ 3
2017年10月9日 浅瀬石ダム・青森

チッチゼミは、真っ黒の背中(中胸背)に、
2個の小さい黄色の斑紋が特徴的で、
沖縄を除く日本産セミ類の最小種とされる【注】
 
 ⇒体長は2cm程度で、翅の端まででも3cmしかない。
  ちなみに、1円玉の直径は2cm・・・








チッチゼミ(セミ科)
イメージ 4
2017年10月9日 浅瀬石ダム・青森

夏から秋にかけて、鳴き声を聞くことが多いが、
知らなければ、誰もセミの鳴き声とは思わないだろう。

学生時代に、軽井沢のアカマツ林(多分)で鳴き声を聞いて、
すぐに、先輩がチッチゼミだと教えてくれたが、
姿を見ていないので、全く信じられなかった記憶がある。

 ⇒実際には、セミの声というより、
  バッタ類の鳴き声に似ていると思う。


近年は、そんな鳴き声を聞く機会が少なくなったように感じるが、
やはり、マツノザイセンチュウによる「松枯れ」が原因で、
アカマツ林が減少したことに関係するのかもしれない。
国内産の高価なキノコが手に入りにくくなったことなんかよりも、
個人的には、もっと重要な状況にある・・・?








チッチゼミ(セミ科)
イメージ 1
2017年10月9日 浅瀬石ダム・青森

それにしても、成虫越冬ではないチッチゼミが、
一体何故! この時期に!! しかもダムサイトに!!!

 ⇒ネット情報では、チッチゼミは東北地方でも、
  10月になっても、鳴き声を聞くことがあるようだ。
  多分この子は、雌だと思うが、もしかしたら、
  産卵場所を探すため飛び回っているときに、
  暖かそうなダムサイトのコンクリートを見つけて、
  ただ単に、一休みしていただけなのかも・・・?







チッチゼミ(セミ科)
イメージ 5
2017年10月9日 浅瀬石ダム・青森

しかし残念ながら、この小さなセミの衝撃(?)を、
ブログを見ていただいている方に、写真だけではお伝えできない。

撮影現場では、そんなことが頭によぎることはなく、
ただただ、シャッターを押すだけだった。

そして、冷静になって、大きさの比較ができるものを近くに置いた瞬間、
あっという間に飛んで逃げられてしまうことが多いのだ。

 ⇒今回も、ガラケーだけが写っていたりする・・・?




ここで、全くの個人的な感想を書かせてもらうと、
セミの仲間の和名は、種類数が多くないこともあるのだが、
なかなか個性的な、風情のある名前がい多いように感じる。

 ⇒ヒグラシ、ツクツクボウシ、アブラゼミ、クマゼミ、
  ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、そして今回のチッチゼミ。





【注】沖縄には、日本一小さいセミがいる。
   今では、サトウキビの害虫としても有名だが・・・

   イワサキクサゼミ(セミ科)
   イメージ 6
   2003年4月5日 与那国島・沖縄

   この写真はもう15年も前に撮ったものだが、
   そのときの衝撃は、今でも覚えている。
   最初は、全くセミとは思えなかったのだ。

   ネット情報によると、体長は12~17mm、
   翅を含む全長は16~25mmとされ、
   今回のチッチゼミよりも明らかに小さい。

   



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