ちょっとだけ不思議な昆虫の世界(3)

今回で2度目の引っ越しです。 さりげなく(Sally Genak)虫たちの不思議な世界を紹介しています。

2019年04月


ちょっとだけ不思議な虫たちの中には、怖そうに見えないのに、
実は、素手で触ったりすると大変なことになる「本当は怖い虫」がいます。

 ⇒よく知られている「怖そうで本当に怖い虫」は、
  派手な色で、見るからに怖そうな外観をしているので、
  おそらく誰も触ろうとしません・・・(次回写真を紹介します)。

 
しかし、今回紹介する虫たちは、外観的には危険なイメージはありませんので、
普通に素手で掴んでしまうと、ひどい目にあうことになります。





今回は、そんな「怖くなさそうで本当は怖い虫たち」のベスト5です。


第5位: アオバアリガタハネカクシ(ハネカクシ科)
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2011年5月20日 志賀坊森林公園・青森

昔から「やけど虫」として知られているアオバアリガタハネカクシは、
一見アリのように見える小さな細長い虫です。

和名は、上翅(短い!!)が青色であることに由来しますが、
上の写真では、中心部分の翅は黒っぽく見えます。

 ⇒体液に皮膚炎をおこす有毒物質(ペデリン)を含むので、
  素手で触ると、痛みや水ぶくれなどの症状が表れます。









第4位: キイロゲンセイ(ツチハンミョウ科)
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2018年8月1日 道の駅みわ・茨城

よく似た安全な種も多いのですが、キイロゲンセイはカンタリジンという毒を持ち、
体液が人の皮膚につくと水ぶくれができて、痛みを感じると言われています。

 ⇒一見するとジョウカイボンのようなイメージですが、
  実際にはツチハンミョウの仲間の比較的珍しい種で、
  灯火に集まることが知られています。









第3位: イヨシロオビアブ(アブ科)
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2014年8月9日 だんぶり池・青森

真夏の林道に窓を開けて駐車すると、アブの仲間が車内に入り込んで来ますが、
少し大きめのハエくらいに思っていると、ひどい目にあいます。

アブの仲間は、夏には露天風呂のゆっくり浸かっていると、
いつの間にか大群でやってきて吸血する「嫌われもの」です。

 ⇒アブは、蚊のように皮膚から直接吸血するのではなく、
  鋭い口器で皮膚をカットして、流れ出てくる血液を舐めるのです。









第2位: 多分ヒメツチハンミョウ(ツチハンミョウ科)
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2010年9月26日 乗鞍高原・長野

全身が紺色の金属光沢で、腹部は大きくてやわらかく前翅からはみ出しています。
この姿かたちから容易に想像されるように、動きが鈍くノロノロと歩きます。

 ⇒きれいな虫なので、素手で触ってしまいそうですが、
  脚の関節部分から有毒の黄色い液体を滲みださせることがあります。

この液体には、有毒のカンタリジンが含まれていますので、
キイロゲンセイよりもひどい水疱性皮膚炎を引き起こすようです。









やっぱり、第1位は、自らが経験した「見た目は怖くない虫」です


第1位: ムラサキイラガ幼虫(イラガ科)
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2010年9月2日 だんぶり池・青森

人間の身近にいて、恐ろしい虫は、スズメバチとイラガ類の幼虫だと思いますが、
いずれも、見るからに怖そうな姿をして、普通の人は近づくことはありません。

しかし、ムラサキイラガの幼虫だけは、普通の丸っこいイモムシに見えます。

 ⇒かなり前の話ですが、私もシジミチョウの幼虫だと思って、
  思わず素手で触ってしまったことがあり、そのときは、
  その場で飛び上がるほどの激痛を感じました。



次回は、逆に「怖そうで怖くない虫たち」のベスト5です。






2月からずっと「何か選抜ベスト5」シリーズを続けていますが、
今回初めての【人工物】の写真を選択してみました。

 ⇒とは言え、少なくとも私が見る限り、周辺や背景の自然の中に、
  さりげなく溶け込んでしまう橋の写真です。




明確な選択理由や順位付けの根拠などはありませんが、
撮影時には、感動しながら撮った「日本の橋ベスト5」を紹介します。





とりあえずランク外となったのは、見栄えのする「海峡をまたぐ橋」です。


日本の有名な海峡の橋
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左上: 瀬戸大橋 2004年1月31日 与島PA・香川
右上: 明石大橋 2004年5月5日 淡路島・兵庫 
左下: 関門橋   2017年5月21日 めかりPA・北九州市
右下: 大鳴門橋 2002年3月24日 鳴門市・徳島 

日本は島国なので、島と島をつなぐ橋が比較的多いと思いますが、
個人的には、自然の風景の中に、違和感なく溶け込んでいるように見えます。

 ⇒ただ、そんな海峡に架かるような比較的長い橋は、
  多くの海峡が船の重要な航路になっているためか、
  よく似た橋げたが高い吊り橋タイプになっています。







それでは、自画自賛・選択根拠なしの「ベスト5」の橋です。


第5位: 工事中の橋(東京)
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2010年925日 夢の島・東京都

私は、東京の海抜0メートル地帯に、25年間住んでいましたので、
周辺の道路は、川(運河?)をまたぐ橋がアーチ型をしており、
かなりの坂道になっていて、小学生のころは、それが普通だと思っていました。

 ⇒一体、どういう手順で工事をしていったら、
  あんなに見事なアーチ型の橋が完成するのか・・・??
  川に架かる橋は「ちょっとだけ不思議」な存在でした。


そして、それから数十年たって、ようやく
造りかけの橋の写真を、撮ることができたのです。
写真のように、両側から少しずつ伸ばしていって、
普通に、真ん中で合体させるだけのようでした。

 ⇒おそらく、地震とか、地盤沈下とかで、
  数ミリレベルのずれはあるかもしれませんが、
  この写真で見る限り、数メートルのずれがあります・・・(多分!?)。









第4位: 鶴舞橋(青森)
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2010年5月6日 鶴田町・青森

ぼんやりと見える岩木山の雄大な山影を背景にした津軽富士見湖に架かる橋は、
その名も「鶴の舞橋」という日本一長い三連太鼓橋です。

全国的に有名な橋ではないようですが、
桜の咲くころには、おそらく地元の人でにぎわいます。

 ⇒ただ、弘前市内には、桜・お城・岩木山の三拍子が揃った、
  超有名な観光スポット【今回の第2位の写真!】が近くにありますので・・・








第3位: 猿橋(山梨)
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2011年5月10日 大月市・山梨

東京から高速道路を使用せずに、甲州街道(R20)を利用するとき、
休憩を兼ねて立ち寄ることが多い猿橋は、小さな駐車場の「非観光スポット」です。

江戸時代から「日本三奇橋」のひとつとしても知られてたようで、
深い谷間のために橋脚はなく、刎木(はねぎ)と呼ばれる支え木をせり出して、
最上部の平坦な橋(?)を形成しています。

 ⇒簡単に吊り橋にしても良かったのに、この「こだわり」は大好きです。









第2位: 弘前城の赤い橋(青森)
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2010年5月3日 弘前市・青森

弘前城のお堀には、赤い橋が何本も架かっていますが、多分この橋が一番長く、
沢山の桜の花とよく似合うように思います(異論はあると思いますが・・・)。

 ⇒ただ、この時期の弘前城は、良いか悪いかは別にして、
  現在元の位置からずれている天守閣を背景にした赤い橋は、
  まっすく歩くのも苦労するほどの大混雑になります・・・異論?!
  









第1位: 城ヶ倉大橋(青森)
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2012年10月22日 城ヶ倉・青森

城ヶ倉大橋は、上路式アーチ橋では日本一の長さのようですが、
十和田湖や酸ヶ湯温泉が目的の観光客は、ほとんど通り過ぎてしまいます。

このブログで、蛾の写真の撮影地として何度も出てくる【城ヶ倉・青森】は、
写真奥にある駐車場のトイレの常夜灯で撮ったものです。

 ⇒また、最近ずっと連載している「何か選抜ベスト5」シリーズの中では、
  前々回の「夕焼けの第1位の写真」は、その駐車場から見えた光景です。







誰でも知っているアフリカの草原で生活する有名なシマウマやヌー以外にも、
多くの動物たちが、虫たちと同じように群れで生活しています。

日本では、あまり大きな群れを見かけることはありませんが、
ムクドリやカラスなど、市街地に住む鳥類が集団で生活しているようです。



今回は、虫の写真を撮っているときに見かけた「虫以外の集団ベスト5」です。




第5位: 河原のシラサギ集団
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2004年7月3日 西条市・愛媛

窓を開けて、普通に車を走らせていると、得体の知れない音(声?)と匂いを感じましたが、
橋を渡っているとき、右側の河原にシラサギの大集団が目に飛び込んできました。

 ⇒まさに予想どおりという感じで、白いゴミが散らばっているようでした。

ネット情報によると、シラサギはペリカン目サギ科のうち、ほぼ全身が白いサギ類の総称で、
ダイサギ、チュウサギ、コサギ、カラシラサギ、アマサギなどの種がが知られています。

 ⇒ただ、写真による種の同定は素人には難しく、大きさや、くちばし、脚の色、
  冠羽の有無などで、種名を特定するようです。
  シラサギの仲間は、しばしば他の種類のサギたちと同じ個所に集まって営巣・繁殖し、
  このような集団繁殖地(コロニー)は、鷺山(さぎやま)と呼ばれています。








第4位: オナガガモの密な集団
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2018年12月18日 ひたちなか市・茨城

たまたま条件の良い場所がこの1か所にしかなくて、結果的にこうなったのか、
あるいは、他個体を意識してお互いに寄り添うような集団になったのか不明ですが、
天敵に対するエスケープ効果はありそうです。

 ⇒まだ水面にいて上陸場所が見つからない「ドジな子」は、
  私には、居場所が見つからず、開き直っているいるようにも見えます。








第3位: イワシの群れ
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2002年8月25日 葛西臨海水族館・東京

大型の水族館では、よく見かける状態ですが、子供たちは真剣に見つめています。

先頭を泳ぐリーダーは決まっているのかとか、夜はどうしているのかとか、
食事はどうするのか、色々考えているのでしょう・・・多分(?)。

 ⇒もちろん、こんな群れを形成する理由は、大人(?)の研究者の間では、
  いろいろ考察されていますが、天敵に対する防御効果も大きいようです。








第2位: ワニの集団(?)
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2010年8月14日 別府温泉・大分

別府温泉の地熱を利用したガラス室の生体展示スペースで見かけた光景ですが、
自然の生息場所では、こんなことは起こらないと思います・・・・・(多分)。

 ⇒観光客が沢山いましたが、もちろん写真を撮っているのは私だけでした。
  家族連れの多くは、さりげなく通り過ぎて行きましたので、
  あまり子供には見せたくなかった光景だったのですかね・・・?







第1位: ヤマアカガエル幼生の群れ
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2012年4月28日 だんぶり池・青森

期待外れ(?)の第1位の(個人的には一番感動した!)写真です。

ようやく雪が解けた北国の池では、ものすごい数のオタマジャクシの集団を、
ほぼ同じ場所で、毎年見ることができます。

泳ぐというより、何か必死にもがいているようにしか見えませんが、
これだけ沢山いるのに、いわゆる「カエルの大発生」の状態になりません。

 ⇒毎年こんな光景が見られるので、天敵とのバランスがとれているのでしょう。
  
  




車中泊しながら旅をするメリットは沢山ありますが、そのうちのひとつが、
感動的な夕焼けや朝焼けの瞬間を、いとも簡単に撮影できることです。

パソコンの写真ホルダーに保存されている赤い(?)写真を探していると、
朝焼けなのか夕焼けなのか、撮影時刻を確認しないと分からないことがあります。





今回は、撮影時刻を確認した「夕焼けの写真 ベスト5」です。



第5位: 岩木山(青森)
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2010年5月17日 津軽地球村・青森

岩木山と朝焼け・夕焼けの写真は、風景ホルダーに沢山保存されていますが、
前景に写っている自販機とのミスマッチ(?)が好きで、選択しました。

 ⇒弘前に移り住んで間もない頃、この写真を撮ってから家に帰ると、
  真っ暗になって家族に心配させましたが、懐かしい思い出です。








第4位: 室蘭(北海道)
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2014年7月1日 道の駅みたら室蘭・北海道

北海道旅行中に、夕焼けが奇麗に見えそうなので、予定を変更して、
海のそばにある道の駅で車中泊することにしました。

日帰り温泉があるので、駐車場はほぼ満車状態でしたが、
写真を撮っている人は誰ひとりいませんでした。

 ⇒ただ、右側に写っている親子が、なかなか良い雰囲気で、
  私と同じように、夕陽を見て感動していたと思います。









第3位: 日本海(秋田)
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2009年6月17日 道の駅象潟・秋田

この頃は、愛犬アイン君も元気で、夫婦で出かけるときはいつも一緒でした。

 ⇒日本海側を走るときは、夕陽の撮影スポットが多く、
  車中泊する人たちは、必ずカメラを持っているようです。









第2位: 瀬戸内海(香川)
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2004年1月31日 与島PA・香川

瀬戸大橋のほぼ中央に位置する与島PAは、やはり夕陽の撮影ポイントですが、
高速道路なので、車中泊する人はあまり見かけません。

 ⇒当時住んでいた徳島の家に帰るときには、夕陽が沈む時間に合わせて、
  さりげなく時間調整しながら車を走らせていました。








第1位: 城ヶ倉(青森)
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2017年7月25日 城ヶ倉・青森

自宅から1時間かからないで行ける城ヶ倉大橋のトイレの常夜灯は、
見通しが良くかなり明るいので、沢山の虫たちが集まってきます。

 ⇒いつも、こんな景色を見た後に、真っ暗になってから、
  常夜灯に集まってくる虫たちの写真を撮っています。








虫たちの写真を普通に撮って、しばらくしてから見直すと、
「おっ! これは、ちょっとだけアート??」
と勝手に決めつけてしまうような写真が出てきます。

 ⇒どこがアートなのか、定義も選択基準も何もない全くの思い込みですが・・・




今回は、そんな恥ずかしい写真のベスト5です






第5位: ヒオドシチョウの蛹(タテハチョウ科)
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2015年6月7日 だんぶり池・青森

ヒオドシチョウの幼虫は、北国にはエノキがほとんどないので、バッコヤナギの葉を食べます。

卵塊から孵化した幼虫が集団で葉っぱを食べた後、通常は木を降りて、
下枝や周囲の草木の枝や葉裏などで、蛹になることが知られています。

 ⇒しかし、この子たちは、ほとんどの葉っぱを食べ尽くして、  
  その場所で、クリスマスツリー(?)のように、蛹になっていました。







第4位: 多分ノシメトンボ(トンボ科)
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2011年9月26日 はねがわ森林公園・秋田

早朝にトンボの写真を撮ると、このように、
水滴が付いた翅が、微妙に朝日に輝くことがあります。

この日は気温が低く、朝もやの中で撮影中に気付きました。

 ⇒早くも(?)葉っぱを落としてしまった木の枝に、
  3匹のアカトンボが浮き上がって見えました。

多分、とても飛び立てるような状態ではなかったと思います。









第3位: オニグモ(コガネグモ科)
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2011年9月25日 道の駅ことおか・秋田

車中泊した道の駅の街灯の近くに、オニグモが巣網を張っていました。
ときどき通りかかる車のライトに、クモと巣網が美しく反射して、ちょっとだjけ感動(!)。

あまり人通りがなく、時間も十分あったので、夜の巣網の撮影に挑戦しました。

 ⇒カメラの撮影条件を変えて、何回かシャッターを押してみましたが、
  この写真には、よく見ると右側に停車中の車が写っています。








第2位: オビガ幼虫(オビガ科)
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2017年7月19日 矢立峠・青森

長い毛束を思い切り伸ばしたオビガの幼虫は、なかなか良い被写体で、
白・赤・黒・橙の4色とそれぞれの中間色が見事です。

 ⇒対象が逃げないので、カメラの撮影条件を変えて、
  様々な角度からシャッターを押すことができました。

  やっぱり、真横からのこの写真がベストです。









第1位: イタドリハムシの食痕
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2012年7月19日 梵珠山・青森

この食痕を見たときは、ちょっとだけビックリしました。

ときどき見かけるアメシロとか、フキバッタなどの食痕に比べて、
植物の方も、これだけ見事に虫たちに食べられたら本望だと思います。

 ⇒普通は、幼虫が食べつくす前に、蛹になってしまうか、
  別の葉っぱに移動するのかもしれませんが・・・








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