北国の冬は、基本的に虫の写真を撮ることができません。

そんなネガティブな機会を利用して、「新春大クイズ大会」を開催しています。





今回で7回目のクイズの難易度は、【★☆☆】です。




以下の写真で、虫は左・右どちらでしょうか?


どっちが虫???
SH-8891a
左: 2010年8月11日 小岩井農場・岩手
右: 2019年8月18日 安曇野・長野








正解は、両方とも虫でした。






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・・・な~んて言うポジティブな手法は使いません。










           1977 06 05a





               ↓






           1983 03 03a




               ↓




           1984 11 11a





               ↓




正解は、左のオジロアシナガゾウムシでした。


オジロアシナガゾウムシ(ゾウムシ科)
SH-5012a

2016年7月14日 西蔵王高原・山形

こんな鳥のフンに似た外見を持つ虫たちは、目立つような「標識的擬態」なのか、
目立たなくするような「隠蔽的擬態」なのか、一体どっちなんでしょうか?


地面に並行に広がる大きな葉っぱの上には、
枯れ枝や花の残骸など、色々なものが落ちています。

確かに、その中に紛れ込んでいると、
鳥のフンのような虫は、隠蔽的擬態であるような気もします。

しかし一方で、少なくとも、虫を探しながら歩く人間には、
葉っぱの上の鳥のフンは、よく目立ちます。

同じく、虫を探しながら飛ぶ(歩く)鳥や動物にも、
よく目立つのでしょうが、おそらく関心を引くことはないはずです。

つまり、捕食者が必死で探す虫(餌)のリストから、
食べられない鳥のフンとして、とりあえず外されることは、
かなり大きい防御手段になっていると言えると思います。

だから、鳥の糞、小枝、枯れ葉、黒っぽいアリ、花の蕾などを模倣した目立つ擬態は、
一般的な意味での「隠蔽的擬態」の範疇には入らないはずです。

もちろん、彼らが、枯れ葉が一杯あるようなところに、普通に(!)静止していれば、
それは、典型的な隠蔽的擬態の範疇に入るのでしょうが・・・・

【オジロアシナガゾウムシ パンダ? それとも鳥の糞??】
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 http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2016-0908