マイマイカブリの仲間は、カタツムリを食べるように特化したオサムシで、
飛べないので移動が制限され、地域的な変異が生じています。
成虫の体長は3~7cmとバラツキが大きく、基本的に全身がつやのない黒色ですが、
前胸部および頭部の色彩が、地域や亜種によって大きく異なっているようです。
⇒現在は、8亜種に分けられていますが、亜種ごとに様々な変異があるようです。
このうち東北地方の北部にのみ分布するマイマイカブリの仲間は、
キタマイマイカブリと名づけられ、マニアの間ではキタカブリと呼ばれています。
⇒頭部と前胸が金属光沢のある紫色で、前翅は緑色を帯びて、
マイマイカブリの中でも、特に美しいと言われています。
・・・なのですが?!
キタマイマイカブリ(オサムシ科)
2020年9月28日 矢立峠・秋田
道の駅の駐車場で、真っ黒の大型甲虫が歩いているのを見つけました。
真っ暗な中のストロボ撮影なので、どうやっても、こんな写真しか撮れません。
⇒かすかに、胸部が赤紫色に見える程度です。
キタマイマイカブリ(オサムシ科)
2020年9月28日 矢立峠・秋田
今思えば、一旦捕獲して、明るくなってから写真撮影をして、
そのあとで、さりげなくリリースすれば良かったですが、
そのときは思いもよらぬことでした。
キタマイマイカブリ(オサムシ科)
2020年9月28日 矢立峠・秋田
そんなことを考える間もなく、あっという間に雑草の中に逃げ込んでしまいました。
⇒本当に、胸部が赤紫色だったのか?
生態写真では、絶対にやってはいけないことですが、
今回だけ写真の明るさ(だけ!)を、パソコンの映像ソフトで、補正してみました。
キタマイマイカブリ(オサムシ科)・・・明るさを補正
2020年9月28日 矢立峠・秋田
2番目の写真と同じものですが、補正すると胸部の赤紫色が浮き出てきました。
以上、非常に残念な結果でしたが、どうしてもブログに・・・
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